矯正歯科の口コミご用意

自分の歯が強いほうか弱いほうかを知りたい場合、唾液の成分を調べる方法もありますが、私は年齢と治療した歯の数を比べれば、経験的にほぼ言い当てることができます。 歯の表面のエナメル質は人間の体の中で最も堅い組織で、象牙質や歯茎を守っています。
大人になるまでエナメル質を削っていない人は、最も虫歯になりにくいのです。 象牙質はエナメル質の1/5〜1/6倍ほどの堅さがあります。

エナメル質のバリアが破られるとすぐに虫歯が進行して歯髄まで達してしまいます。 歯の根の部分をおおう薄い層です。
歯根膜を介して歯槽骨(顎の骨)とくっついています。 歯に栄養を与える血管と噛んだときの感覚を脳に伝える神経がからみ合っています。
噛んだときに歯に伝わる力を脳に伝達するセンサーの役割をします。 私が噛み合わせと全身の関係をお話しすると、たまに、「それでは歯を抜いて入れ歯にして、噛み合わせを治せば簡単ですね」とおっしゃる方がいらっしゃいます。
本末転倒というものです。 歯が全身に及ぼしている影響は、計り知れないものがあります。
歯は食べ物を噛み砕くだけでなく、噛むことによって脳を刺激して脳細胞を活性化させ、たとえば幼児の脳の発達をうながしたり、あるいは高齢者の認知症を防ぐ効果があります。 成人で歯の神経を除去している数が少なかったり、大きく被せて治療している歯の本数が極端に少ない方は、歯の性質がかなり強い方だと思っていいでしょう。

また、自分の歯で噛むことによって、唾液を十分に活用することができます。 唾液は抗ガン作用、抗菌作用、消化酵素の働きを持っています。
たとえば、いくら栄養のある点滴を打っても体は健康にはなりません。 なぜなら、唾液の作用を含まない栄養だからです。
唾液はこのように生命の維持に必要なものであり、「驚異の液体」「魔法の水」「命の奇跡」「天然の予防薬」などと呼ばれる所以です。 統計的に、入れ歯の人に生活習慣病や認知症が断然多いのは、こうした理由によるものです。
ことに高齢化社会を迎えた現在、80年という長い期間を病気もせずに自分の歯で食事を楽しむためには、歯や噛み合わせを守っていくということが必要不可欠なのです。 また近年は、歯周疾患と心血管障害との関連について注目が集まっています。
ネズミを使った実験で、歯を抜いて育てたネズミと普通に育てたネズミを迷路に入れて、出口にたどりつくまでの時間を計ったところ、歯を抜いたネズミは何度やっても出口にたどりつくことができませんでした。 また、ネズミをプールに入れて陸にたどりつく時間を比べても、歯を抜いたネズミは普通のネズミの何倍も時間がかかってしまいました。
さらに、エサを覚えさせる実験でも、結果はすべて普通のネズミが圧倒的に勝っていました。 歯の根には歯根膜という脳細胞と通じているセンサーのようなものがあります。
噛めば噛むほど脳に刺激が与えられて、脳細胞が鍛えられることから、普通のネズミのほうが優れた結果が出たのです。 私たちが眠気覚ましにガムを噛むのも、脳細胞を活性化させることによって眠気を覚ましているのです。
認知症の老人について統計をとったところ、明らかに歯のない人に認知症が多かったというデータもあります。 このようなことから、老後が心配な人は若いうちから歯を大切にしておくことが非常に重要だと思います。
また、お子さんの成績が芳しくないとお悩みの方は、お子さんの噛み合わせを調べて治したり、子どものうちからよく噛んで食べる習慣を身につけて顎の筋肉を鍛えさせたりしたほうがいいかもしれません。 動物は歯を失ったら、食べ物を摂取できなくなって死んでしまいます。
なぜなら歯がなければ食べ物を細かく砕くことができず、胃や腸に過大な負担を強いることになるからです。 ところが、人間は火を使って食べ物を軟らかくする方法を知っていますから、歯がなくなっても生きていくことができます。

つまり、人間は、歯がなくなったとしても動物のように直接生命に関わることはありません。 脳細胞の刺激がなくなりますし、唾液の中の消化酵素であるアミラーゼやリパーゼ、発ガン抑制酵素であるペルオキシターゼ、老化防止ホルモンのパロチンなどの働きを十分に使えなくなってしまいます。
人間は歳をとるにつれて健康への関心が高まり、食べ物や運動などに気をつけるようになります。 自分の歯で美味しく食べるのは健康で快適に過ごせる状態を1日でも長く続けたいという願いから、足腰が衰えないように運動したり、体にいいといわれるものを口にしたりして、健康に気をつかっているということでしょう。
歳をとればとるほど人生の楽しみが少なくなっていく傾向がありますが、その最大の楽しみのひとつが食事であることは間違いないでしょう。 若いときには自分の歯で美味しく食べられることが当たり前のように思っていても、加齢とともにそのありがたみが実感されます。
だからこそ、自分の歯を大切にしようとする意識が大切なのです。 私は歯科医ですから、歯の大切さということをよく知っています。
ところが一般的には、「たとえ歯がなくなったとしても死ぬわけではない。 歯の治療は痛いから嫌だけど、しかたがないから歯科病院に通っている」というぐらいの意識しか持たない人が多いのではないでしょうか。
このような意識の薄さは、歯科医が歯のもたらす健康などへの多大な影響を、患者さんや世間に対して普及、啓蒙することを怠って、治療のみに専念してきた結果です。 歯科の世界では、歯の知識が少なかった、歯を大切にしようとする意識の低い人のことを「デンタルIQが低い」という言葉で表現します。

デンタルIQが低いといわれる患者さんは、いままでに歯の大切さを知る機会がなかったからであって、歯や噛み合わせが体に対してどんな影響をもたらしているのかを知っていれば、多くの人が歯をもっと大切にしたであろうと思います。 そこでこれから、歯がどれだけ健康に関わっているかについて説明しましょう。
まずは、近年注目されている「歯と唾液の関係、唾液の効用」について述べたいと思います。 唾液は血液によって生成されています。
人は血液から、水溶粘液性物質のムチンなど数種類以上のさまざまな物質を取り込んで、唾液を作り出しているのです。 唾液は食事中の消化を助けるだけでなく、しゃべるときに舌の運動を滑らかにする働きや、バイ菌が口の中から入るのを防ぐ働きなど、さまざまな作用をしています。
唾液の分泌量は1日に1リットルを超えますが、その分泌量の少ないドライマウスという症状になると、消化不良をはじめ、味覚異常、免疫力の低下、口内炎が治りにくいなど、いろいろな障害が生じます。 唾液が「驚異の液体」「魔法の水」「命の奇跡」「天然の予防薬」などと呼ばれるのは、抗菌作用や抗ガン作用、消化酵素作用など、驚くべき働きがあるからです。
こんな素晴らしい効用のあるものを、私たちは生まれながらに持ち合わせているのです。 ただし、その素晴らしいパワーを十分に発揮するためには、自分の歯でよく噛む必要があります。
子どものころ、手足などのちょっとした切り傷やすり傷は、「つばをつけておけば治る」と言われた方も多いと思いますが、生活の知恵として親から代々教えられてきたものです。

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